松下幸之助大先生のお言葉。
百人が百人とも所を得る。所を得させしめる、という言葉がありますが、
それはそれぞれの個性を生かすということです。
いいかえると適所にあてることです。
適材を適所にあてるということが、その個性を生かすことであり、特性を生かすことです。
そこに、みんなが生きるということになると思うのです。だから、それぞれの個性、
特性というものを生かすよう、お互いが協力し合うことが大切だと思います。
そこでまずお互いが、自分の個性、特色、特性、適正というものを、
どういうようにして認識するかが大事だと思うのです。
その自己認識ということが、個人が世の中にたっていく上で、一番大事なことだと思うのです。
そういう自己認識というものができたならば、決してその人は失敗しないと思います。
他人がどんなにいいことをいってくれても、自分に適正がなければ、それに心が動きません。
だから失敗もないわけです。
そして自分が是と思うことに対しては命を張っていく。
その仕事はたとえ地位が低くても、その仕事がよそからあまりほめられないことであっても、
それが自分の適性ならば、生きがいを感じることになろうと思います。
そこから、その仕事にだれよりもすぐれたものが生まれてくると思うのです
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私はお互いに、これから世の中にたって仕事をしていくという若い人はとくに、
自己の犠牲というもの、自分自身というものをよく認識しなくてはならないと思います。
そして、それに対して信念をもつということが必要ではないかと思います。
いわゆる成功というものがあるとするならば、それがほんとうの成功だと思います。
そのようにすると、個人は仕事のいかんにかかわらず、十分に生きると思うのです。
生きるから、その仕事を通じて社会に貢献することができるし、
また自分のためにもなり、あやまりもおこらずしてすむ、とこういうように思うのです。
(著書「社員稼業」より引用)
あれよこれよと深く考えず、広く自己認識をして行ければいいですね。
十より
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