2014年5月アーカイブ

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2004年11月4日に当事務所の経営革新セミナーに特別講師としてご講義いただい
た株式会社プロレスリング・ノア 代表取締役 三澤光晴儀が2009年6月13日永眠されま
した。

「経営者として理想の組織作りの原点」をご披露いただき、また「いかなる時も
全力で臨む姿勢」は経営者の皆様の心にしっかりと届けられた事を思い出します。

その故人の意思を忘れることなく、甲賀会計も一同邁進していく所存です。

合掌


「理想主義者」

株式会社 プロレスリング・ノア
代表取締役 三沢光晴 著

<著者略歴>

1962年6月18日生まれ/埼玉県越谷市出身
身長185cm/体重110kg/血液型O型

足利工業大学付属高校時代にアマチュア・レスリングで国体に出場し、フリースタイル87キロ級で優勝。全日本プロレス入門後、2代目タイガーマスクとして活躍し、ヘビー級転向後は全日本プロレスに存在するすべてのタイトルを獲得。
2000年7月、理想のプロレスを目指し、㈱プロレスリング・ノアを設立。その後創設されたGHCヘビー級タイトルに二度輝く。過激な闘いと個性的な選手の輩出、卓越した経営プランで、ノアを業界トップの人気団体に押し上げた。
華麗な経歴はもちろん、その人望の厚さで、あらゆる業種の人々を魅了し、プロレス界で際立った存在感を示している。

【理想主義】
・・・ある理想を持ち、それを実現するためにどこまでも努力していくという考え方


プロレスとは、常に進化していかなければならない競技であり、プロレスラーとファンがともに夢を抱き、一体となって満足できる世界を創り出していくもの。
 初めての大会のキャッチフレーズは、『Departure-自由、そして信念』と銘打ち、選手だけでなくファンにも夢のあるプロレス団体を目指す方向性を指し示した。
 既存の常識を打ち破り、悪しき習慣を捨て去ることを常に意識している。もちろん、現状に満足しているわけではない。やるべきことはまだ山ほど残っている。
 この本で、レスラーとして、経営者として、その両面からプロレスがどのような要素から成り立っており、一つひとつの動作にどれほどの意味があるのかをあらためて提起し、もう一度、プロレスの〝芯〟を掘り起こすことを試みている。


第1章 才能とは何か
・ 基本をおろそかにする者に勝利の女神は微笑まない

・ 人並みの才能でも、使い方しだいで長所になる

・ 突発的なアクシデントのときこそ、冷静さを保つ

・ 好きになるという才能

・ 素質のあるなしは他人が決めることではない

・ 信念は奇跡を呼ぶ

・ 失敗する勇気こそ成長への起爆剤

・ 自分の武器には、とことん惚れ込め

・ 華やかな舞台は、地味な練習を積み重ねた先にある


第2章 真剣勝負とは何か

第3章 技術とは何か

第4章 進化とは何か

・ 成功とは、前向きな失敗の積み重ねのことをいう
⇒楽をして要領だけで成功できる世界など、この世にひとつも存在しない。幻想だけを追い求めていても、あとに残るのは虚しさと絶望だけではないか。成功とは、苦しみの積み重ねによってもたらせる報酬であることを忘れてはならない。

第5章 強い組織とは何か

・ 職業はプロレスラー

・ まずは創造力より応用力をつけろ
⇒基礎さえしっかり学べば、人は応用力を働かせることができる。応用力を働かせる人材に恵まれた組織はチャレンジ精神に満ちた組織だと思う。こうした組織がその世界の新しい未来を切りひらいていくのだ、と信じたい。

・ 自由だからできること
⇒理想は、ノアをレスラー各自が自由な発想と使命感を持って活動するプロフェッショナルの集団にすること。
⇒満足した時点でノアの成長は止まってしまうだろう。ノアは、未来を見据えて進化し続けなければならない。
⇒若い選手になるべく制限をつくらないようにしている。
⇒古い体質を変えたいと考えていた私は、ノア設立と同時に、この習慣をぶち壊した。
⇒若い選手の好きにやらせるのは、当然、大会全体の責任は私が取るという意味でもある。ただし、自由とはそれに伴うリスクも大きい。個人の責任感と努力があってこそ、自由な環境が維持できるのだ。
⇒何もやらないで後悔するよりも、やって反省したほうが勉強にもなる。間違いは繰り返さなければいい。

・ 一番近くでプロレスを見る男

・ 自分の弱さを律する強靭な意志を持て

・ 甘い誘惑には必ず罠がある

・ 遊びのなかから仕事のヒントを見つけてこそ一人前

・ 「がんばります」より「がんばりました」を聞きたい
⇒全日本プロレス時代も私はリーダー的な役割を担っていたが、なかなか自分の描いている理想どおりにはいかなかった。リーダーとして不甲斐ない自分が情けなかった。私にはチャレンジが必要だった。だからこそ、理想を追い求め、自分が満足できる環境を作るために、ノアを立ち上げたのだ。同じ苦労でも〝自らやる〟のと〝しかたなくやる〟とでは、のしかかってくる負担の重さが全く違う。
⇒経営面では、自分が考えるとおり、自分の気持ちに対して正直にやってきた。
⇒経営の方針につては、社員たちと気軽に話し合い、最善の策を見つけてきた。設立当時からノアは強烈な個性の集団だった。その個性がぶつかり合い、そのなかから生まれたものだからこそ、しぜんと最良の方法になった、思っている。
⇒過去に成長した人物の著書は、人柄も違えば会社の規模も異なるのだから、ヒントとしては役立ってもそれがそのまま最良の方法に繋がるとは限らない。その教えに従って失敗するのなら、同じ失敗であっても私は自分が最高だと思った方法を選びたい。
⇒頑固とわがままは紙一重だと思う。自分のなかだけで完結するのであれば頑固だが、人にもその意見を押し付けてしまうようなら、それはわがままにしかならない。言い換えれば「自分は変えたくないけれど、あなたが変えたいならそれでいい」というのが頑固で、「オレがこうしたいからおまえもこうしろ」というのとは全く意味が違う。
⇒企業の経営者は、社員に統一した意識を持たせるために、会社の方向性を指し示す必要があるだろう。
⇒ふつうの企業は物を扱うが、プロレス団体は人が商品である。人には意志があり、個性がある、それを均一化することはできない。物は人が知恵を絞り、研究を重ね、魂のこもった商品となる。だが、いくら私が知恵を絞り、研究を重ねても、人に自分の魂を吹き込むことはできない。人は自分で考え、向上心を持たない限りよくはならないのだ。
⇒こちらがすべてを決めてしまい、それに周りを従わせるよりも、全員が使命感とプロ意識を持って仕事に励むことが大切で、そうやって努力していけば、特に舵取りをしなくとも自ずとよい方向にむかうのではないかと思っているからだ。
⇒私が考える理想の会社とは、一人ひとりが個性をぶつけ合い、そのうえで歩み寄って、最善の結果を求める大人の集団である。社員同士がきちんと自分の役割をまっとうし、自ら力をつけて、積極的に動く。成功をわかちあい、失敗を恐れない、そんな人間の集団にしたい。
⇒営業サイドは、話題になりやすい対戦カードの実現を要求する。だが、実際にはそんな試合ばかりを組んではいられない。それでも彼らの決意が揺るぎなければ、私はその意見を採用する。闘う選手のほうはつらくても、営業の信念が感じられれば誰も文句は言わないものだ。私は、「がんばります」や「がんばったんですけど......」が聞きたいのではない。自身に満ちた顔で発せられる、「がんばりました」が聞きたいのだ。

・ 悩んだら、後悔しない選択をしろ
⇒勝負に〝たら、れば〝が通用しないのは自明の理だ。だからこそ、そのときに考え得るすべてを出すことが、観客にとって選手自身にとってもだいじなのだ。悔いを残すことほど悲しいものはない。チャレンジしてかりに失敗しても、笑って顔を掻いているぐらいでいい。前向きな失敗は、成功への過程なのだ。


おしまい 甲賀

「理想の組織作りを目指して~組織は常に進化していかなければならない」

2004年11月に当事務所主催の経営革新セミナーの特別講師として来て頂いてからのご縁です。故三沢光晴さんは、1999年ジャイアント馬場さんのご逝去の後、全日本プロレスの社長として活躍するも、古い体質を改善できない環境に決別し、2000年7月に理想の組織を作り上げるために、株式会社プロレスリング・ノアを設立しました。それから4年を経過したところで、それまでの思いを綴った著書「理想主義者」を出版するわけです。

この著者は、プロレス本でありながらプロレスに関する記述が2割程度で、ほとんどは、理想の組織を作り上げるために、自分が満足できる環境整備の方法や社員たちと気軽に話し合った中から生まれる最善の策が経営意思決定として最良の方法となった等、創業者としての「組織論」を展開しています。

まず、三沢社長は、本のタイトルでもある「理想主義」を定義しています。-『ある理想を持ち、それを実現するためにどこまでも努力していく』という考え方。各企業に掲げられている「経営理念・経営方針」は、すなわち価値観であるといえます。だれしも、その「経営理念・経営方針」を理解すること、すなわち「気づく」ことはできるのです。しかしながら、それを「落とし込む」ことやそれを持続させることが重要なのではないでしょうか。組織の経営とは人の経営であり、人間の経営の要点は理念にあるのです。

『企業の経営者は、社員に統一した意識を持たせるために、会社の方向性を指し示す必要がある。』経営者は、舵取り役ですね。「経営理念・経営方針」が確立したならば、それを見据えて、しっかりとした、進むべき方向を示す事が大切です。

『私が考える理想の会社とは、一人ひとりが個性をぶつけ合い、そのうえで歩み寄って、最善の結果を求める大人の集団である。社員同士がきちんと自分の役割をまっとうし、自ら力を付けて、積極的に動く。成功をわかちあい、失敗を恐れない、そんな人間の集団にしたい。』方向性が決まったら、組織に属する社員の考え方やモチベーションを教育しなければいけません。まずは、「基本・基礎」の習得が重要です。その上で、使い方次第では、120%の能力が発揮できるかもしれないのです。モチベーションに関しては、自らやるのと仕方なくやるのでは、負担の重さが全く違いますからね。

最後に三沢さん流の一節があります。『遊びの中から仕事のヒントを見つけてこそ一人前。』これができたら、本物ですね。

おしまい 甲賀

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現金管理とは、現金残高表または現金出納帳に毎日、日々の現金残高が記入され、かつ実際残高と一致していることを言います。現金は預金のように取引記録が残りません。したがって、その動きを追いかけるのは困難です。だからこそ、現金管理には神経を使う必要があるわけです。現金管理をきちんと行うことがすべての会計処理の第一歩となり、毎日の残高を合わせるだけで売上も経費も漏れることはありません。

コインカウンターを使うことによって、現金管理が容易になります!

おしまい 甲賀

全日本プロレス 釧路大会 平成26年6月22日 日曜日 17:00 釧路青雲台体育館 釧路市桜が岡3-1-16 前売券あります。今なら、良い席用意できます)^o^( 7,000円
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