金融機関との付き合い方①

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本日から、シリーズでお届けします。


金融機関との付き合い方①

普段、金融機関とどのように接していけばよいのか。それを考える前に、金融機関のビジネスモデルは、預金などで集めたお金を運用して成り立っている事を理解する必要があります。

ではその運用とは何か?企業への融資や個人の住宅ローン、あるいは債権などに投資することで、利息などの収入を得ることです。ちなみに、最近は手数料収入の割合もアップしています。要するに、金融機関は、一定のリスクを取りつつ、収益を上げているのです。

では、そのリスクとは何か?企業融資に関しては「信頼度」と言うことになります。

そう、信頼関係が第一なのです。与信(よしん)って言葉を聴いたことないですか?信用を与えるって事です。具体的には融資や融資枠を供与することを言います。

企業としては、与信を得るためにできることをしなければなりません。

一つは、決算書の信頼性を高めることです。適時・適正な情報開示とこれを社長様が自ら報告できる体制が必要となります。私たちができることは、税理士法33条の2の書面添付やTKCが発行する記帳適時性証明書によってそれらを担保することです。

二つ目は、企業の実態を理解してもらうことです。月次の試算表は翌月内に自社で作成していることが大前提となります。さらには、予算を策定していること。可能であれば5年間の中期経営計画を策定し、そのうちの1年を単年度計画として落とし込み、実績を対比していることが必要です。
また、企業の強みや弱みを理解し、それを言葉で表現できることも大切です。
金融機関へは最低でも年に2度ほどは訪問したほうが良いですね。できれば毎月試算表をお届けすることが信頼度アップにつながります。特に決算報告の時には、融資担当者方へお願いして、融資課長さんや支店長さんと面談することも重要かもしれません。
TKC甲賀会計事務所では、月次の試算表はFX2から、予算については継続MASシステムを利用して策定することが可能です。

つづく・・・

おしまい 甲賀

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