税理士事務所への顧問形態として、「月次関与」と「年次関与」があります。
「年次関与」とは、会計上の利益から、税務上の課税所得を計算し、税額を確定していくプロセスを経て、税務申告書作成する業務となります。
よって、税額に関係する会計上の科目は注視しますが、それ以外の科目については、およそ1年間分を遡って検討することは、限られた時間の中では、無理ということになります。たとえば、諸取引を確認するための請求書・領収書などの証憑書類等と仕訳の突合作業などは、正しく起票されていることが前提となって、決算業務が行われます。
実際のところは、「月次関与」を行っていても、入力ミス・科目違い・消費税の課税区分間違いなどが、監査時に発見されますので、「年次関与」での決算は本当に恐いです。
ということで、弊事務所では、この「年次関与」を基本的には行っておりません。
では、「月次関与」とは何かというと、毎月訪問し、会計の資料並びに会計記録の適法性、正確性及び適時性を確保するため、会計事実の真実性、実在性、、網羅性を確かめ、かつ指導する業務です。
税理士法に掲げられている「相当の注意義務」を履行するためにも必要不可欠な作業となります。
要は、税務申告書は作成してませんが、「毎月が決算」って事です。当然、現金主義ではなく、発生主義。減価償却費は年の1/12を計上。社会保険などの末日請求も未払扱いとする。実地棚卸の実施。以上の事はは欠かせません。
当然、前月の数値は、我々の監査を経て、翌月の早い時期に締め切ります。監査人の注視のもと確定されたタイムリーな数値は、経営の意思決定にも役立ちます。さらに、年初にたてた計画と前年度の数値と現在の3つの数値を元に、分析を行います。これが「月次関与」のメリットです。
みんな、こんなおもいで、仕事をしています。
おしまい 甲賀
現在、過去、未来とどの部分も大切なのでしょう。相当の注意義務を怠らない。重要な使命ですね。
月次決算は企業経営者であれば当然のこと。ある社長さんが月次決算なしでよく経営ができるねと言っておられました。
こういう時代です。しっかりとした経営をしたいものです。そのためにも日次、月次ありき・・。
みなさん、がんばりましょう!
masajiさん
「月次決算なしでよく経営ができるね」
よく言ってくれました!というか、当然なんですよね。
正しい月次決算からしか正しい意思決定はできませんよね(^。^)
そうです。TKC全国会基準の巡回監査ができなければなにもできない。
こういう考え方の事務所が爆発的に発展するのです。
甲賀先生、がんばりましょう!
そして、普及してまいりましょう!
アントキノ猪木さん
すべては、巡回監査の意義・目的が出発点ですね。
かなり、爆発してますよ。
ありがとうございます。