本日、栃木県にあるTKCのデータセンターを見学してきました。
データセンターってなに?から始めると話が長くなるんで、館長のたとえ話から。
お金、すなわち巨額の現金を自宅とか会社において置く人っていないですよね。通常は、銀行とかに預けるはずです。これと同じことなんです。データ、すなわち情報を自分のところだけじゃなくて、信頼のおけるところに預けるんですよ。
うん、なるほどよく解る説明だ。
ちょっと向学のために付け加えると、データだけではなく、プログラムもデータセンターに置いています。これをインターネット上等で利用するのが、アプリケーション・サービス・プロバイダ(ASP)といいます。
データセンターでは、さまざまな天災等に対する対策・工夫がなされていた。
まずは、釧路でおなじみの地震。免震構造建物の下にはブリジストン製の巨大ゴムが24個配列されていた。これで、横揺れには対応できるとの事。ただし、縦揺れについては対応できないが、縦揺れの原因となる断層が近くにないとの事でした。
次は、火災。煙センサーは通常の100倍(10?)。ただし、スプリンクラーから水が出てきたら大変なので、窒素を利用した消火をするそうだ。また消火器の中身は、二酸化炭素。火は酸素があってこそ燃えるんだなと改めて実感。小学校のとき理科に実験で、火のついたろうそくをビーカーの中に入れ、ふたを閉めたらあっという間に消えたもんな。
水害。川からの標高差があることを強調されていました。
雷。釧路では、年に10日ぐらいだというが、日本海側では結構多いらしい。実際に雷でルーターやハードディスクが死亡するみたい。栃木ではその中間ぐらいか。通常、建物に避雷針をつけることで回避できるが、ここは、データセンター。電圧の変化によって情報がぶっ飛んじまう。よって、建物全体に電気を通すことで、雷を分散しているとの事。ちょうど、自動車に雷が落ちても乗ってる人は安全と同じ原理らしい。
そのほかに、熱や埃などについての配慮についても説明がありました。
感想として、事務所にあるサーバーをデータセンターにもって行ったほうが、より安心かもしれない。
甲賀 伸彦
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